リアルなICT

PCドリルで出す宿題は、使いづらい。

理由1 子供にとって分かりにくい 最適でない
 →ルビが無い、
 →教科書のように「段階の跳び越し」(解説や補助が解決のために必要な問題)が突然混じっている
 →教材は市で選択されていて、選べない。学校の授業とリンクした宿題を出せない。
 →「時間」で区切るか、「問題の数」で区切るか、ゴールが明確に示すシステムが作りにくい

理由2 教師にとって児童を把握できない
 →〇付けを教師がしないので、児童がどこ、何につまづいているか分からない
 →クラウド上なので、一人一人の解き方を見るには読み込みに時間がかかる。
  紙なら数秒、クラウドなら10秒、操作ミス一つで1分以上ロス。再ログインなど必要。

理由3 親にとって分かりにくい
 →宿題で何をしているかが親から見えにくい。
 →やったかどうか、自力かどうかが見えない。計算機能を使えば筆算の仕方が分からずとも正答できるが、無意味。

理由4 子供は子供。大人ではない。
 →パソコンを開かなければ、教師も親も手出しできない。電源切れてた、で終わり。
 「やったよ」と言い張れば終わり。
 →働き方改革や子供の学校での忙しさの中で、「忘れた宿題を学校でやらせる」時間が足りない。下校後も残して指導できない。

 →やりたくない子、支援が必要な子ほど、PC教材はやりにくい。
  文科省の描く子ども像は、進んで学習に取り組む子、のようであるが、
  そうでない子にとっては、大変やりにくい。

  

子供に見せてしまうにはゴールがはるかに遠く、やる気が起きない。

 1年から中学3年までの問題数を子供に見せてしまう。
 見るだけでいやだろう。ロードマップが長すぎる。
 子供の認識できる範囲は大人よりも小さい。
 成長途中だから。
 手の届く範囲、歩いていける範囲、遊んでいける範囲と認識できる土地の広さもだんだんに広がっていく。

小さい達成感で閉じていくのがいい

これができたら終わり。
それが、明確であるほど、子供は取り組みやすい。
その点、紙の方が優れていると思う。

教材の問題

キュビナやあたまプラスなどの質のいいものが導入されたり、ユースウエァ(効果が実証された効果的な使い方)までパッケージされているならば、楽になるだろうと思う。
現段階では、「教材はあります。ご自由に」となっていて、それほど楽になっていることは感じない。

現在

試しながらパソコンで宿題を出すが、
「自分で家でパソコンを開いて学習に向かうことができない」自己管理ができる状態まで行っていない子は、紙で明示して宿題を出している。自分でどこをやるか、どこまでやるか決めさせて、約束をして、次の日に即見て、自己管理ができることを勇気づける。

パソコンで出している子は、翌日朝確認をしている。
夜、やっていないことを見ることがもできるが、時間外に留守電が導入されたので、やっていない場合にこちらから何も手を出せない。




 

 →神のように