意外と少ない
3月。卒業行事で授業どころではない。
その後、春休み。
4月。提出書類や家庭訪問、身体測定や迎える会などの行事で授業どころではない。
その後、ゴールデンウイーク。
5月。春運動会で体育だらけ。授業変更が多い。
学級づくりとか、9月は暑くて熱中症対策とかという名目。
小学生は、いつから落ち着いて授業をするのだ?
服装も校則も、話し合いで変更をするのが盛んだが、
髪や持ち物を気にせず学習に取り組むのが学生の本分ではなかったか。
続き
6月 ようやく座って学習が始まるが4月5月の遅れを取り戻すため急いで進む。
7月 2週間しかない。重要なはずの授業内容が、端折られて夏休みに突入。
1年生は、一番間違いやすい「比較のひき算」、ひらがなは画数の多い難しいひらがなが残る。丁寧にやりたいところなのに、時間が足りなくなりがち。
8月 夏休み。
3,4,5,6,7,8月のうち、6月しか落ち着いて学習していないじゃないか?
1日6時間×週5日×4週間×5か月で600時間程度。
365日の半分180日、毎日4時間スマホ見てたら、720時間。
日本の子供は、学習しているか?
宿題
宿題は、多すぎるという方もいれば少なすぎるという方もいる。
新しい宿題形式を出そうとしても
学年間で差があってはいけないからという理由で
足並みをそろえて紙のドリルと書き取りの域を出ない。
むしろ先生も親も、それしか体験していない世代だから、再生産される。
世の中に違う宿題があること自体を知らない場合も多い。
なぜこんなに、ゆとりなく感じるか。
中学から英語を学んでいた時代は、英語を掛けなくても読めなくても、小学校時代は落ちこぼれと言われることは無かった。
また、タイピングができなくても、授業には参加できた。
多少学習が苦手、人とのかかわりが苦手な子でも、座っていれば、教室に居場所があった。
今はどうか。
6年生では、過去形を使った質問文のやり取りをする。将来の夢も英語で語る。
アルファベットが書けない読めない子は太刀打ちできない。
3・4年『Let's Try!』から中学校にスムーズに橋渡しする | 2年度用 小学校教科書のご紹介 | 東京書籍
タイピング。できないと意見が書き込めない。議論についていけない。
参加すらさせてもらえない。個人の技量なので他から助けてもらえない。
オクリンク
学習や人とのかかわりが苦手な子が、座っているだけでは授業にならない。自分で調べたり、発表したりする授業に形が変わってしまっている。主体的な参加が求められる。
アクティブラーニング - 検索
発達障害が増えているのではなく、学習内容が難しくなってきてパンクしている。
SNSの発達で、今まで交わることのなかった都市部の基準と地方の基準が入り混じるようになり、すぐ全国比較できるようになってしまった。
目の前にいるリアルの友達より、SNSの友達の方が気が合う、そんなつき合いを肯定していれば、学級が単なる「同じ電車に乗り合わせた人」程度の認識で終わってしまう。
本当は、もっと様々な可能性があるのに、それすら教師も子供も保護者も知らないまま、大人になってしまい「単なる乗り合わせ集団」の価値観が固定化してしまう。
これで自己肯定感を保てという方が難しいだろうに。
子供が認識できる範囲は大人と違い狭い。
徐々に広げて、世界を知っていく。
子供は大人と違う、という基本を
為政者は忘れているのではないかと思う。