個別最適化は、あるものでなく見出すもの

浜松には30分間回泳がある。
30分間、小学生が泳ぐ。
浜松っこ独自の伝統行事 30分間回泳 | 浜松市子育て情報サイト ぴっぴ


泳げない子も、連続だるま浮きでクリアさせてきたけれども、

受けない子はリラックスが足りず
呼吸が止められず

呼吸ができない子は…と個別に原因を詰めていったが
今年は呼吸に注目している。

字面で「ぱ」でもいろいろある。

「ぱ」と言っても息継ぎできない、のような、マニュアルに載らない子が必ずでる。

そうした例はインターネットにも本にも載っていない。

指導した経験値のある「人」の意見や乗り越えてきた「人」の知恵を聞き出すのが一番近道。

そしてそれより近道なのは、本人が探究することが一番。
やる気がないのに、できるはずがない。

みんな、「自分はできる」と思わなければ、やっていられない。

正解は自分で見つける

人任せにして正解が与えられるわけじゃない。

その子が試行錯誤できる、そうした考え方が身につくのが、一番汎用性が高い。

教師は、その伴走者、寄り添いでありたい。

効用

30分泳げなかった子供の言い訳は様々。
「けられた」「つかまれた」「ぶつかった」
「ゴーグルが取れた」「水を飲んだ」

人のせいにする子供がまず多い。

「無理」「絶対無理」

「無理」「絶対無理」と自分に暗示をかけてやろうとしていない子供
無理だと言っている子は無理。できない。
できると思っている子はできる。
できるから、自信につながる。

人のせいにしても、意味がない

でも、結局、それでおぼれて命を落としたら意味もない。


自分が切り拓くしかない。
心を強くしてやり抜くしかない。
同じ失敗を繰り返さないように工夫するしかない。


先生の声掛け次第で、考え方が変わっていく。
これは表立っていないけれど、子供を見ていてとてもいい効果だと思う。


『学び合い』で皆で学び合えればもっと効率は良くなると思うけれども。
先生の指導が中心。

引き続き、呼吸

呼吸は奥が深い。
「はなからブクブク、くちから「ぱ」」というけれども


あの子は「ぱ」が、「はあ」かも。「ぱっ」の方がいいかも。
いや、「ぱ」と言ったっきり、口を閉じてしまって吸い込んでいないのかも。
それなら「ブクブク」ではききっていないかも。
口を大きく開けて「ぱあ」といって水を吸い込んでゴホゴホ言っているのかも

なんのための「ぱ」形だけの「ぱ」

なんのために「ぱ」と言うのか、目的は呼吸。吸うため。
肺を「ぱっ」と膨らめる力がない、意識がないのかも。

「ぷぁ」 「ぷはぁ!」の方が吸い込めるかも。
息を出して言っている「ぱぁ」なのか息を吸ってでる「ぱぁ」なのか
勘違いしているかも。
「ぱはぁ」のオノマトペの方がいいかも

個別最適化は、
本人が主体的に探究しない限り、試行錯誤しない限り、身にはつかない。

「お前が言った通りやったけどできなかったじゃないか!」ではない。


細かい点については、ネットにも、本にも載っているわけもない。
そして泳げる人は、その苦労は自動化してしまって、泳げない、呼吸ができない人の理由を知らない。時間切れが来て諦める

そうはしたくないんだ。