危惧

子供の目と教師の目が合わない授業が、先進的と言えるのか
教室に30人もいて、皆画面を見ている。同じ画面を見ている。顔を見ない。
瞬間目を合わす程度。豊かな情操を捨てる教育をしたくない。


「からだことば」 つまむ ひねる にぎる 力の強弱 を捨てることが、
子供の成長にとって良いのか。
タブレットちょんちょんつつく。国語でも、算数でも、図工でも。
巧緻性を捨てる教育をしたくない。


人に「これ、なんて読むの?」「ありがとう」と聞けば済むことを、ネットに任す
それぞれを孤立化させることが、子供の得になるのか。
アカウント・アドレスさえ交換すれば、お別れ会もいらない。世界中どこに行っても繋がれる。
出会いや別れの喜び悲しみ、会えない人を忍び思いやる心などを体験なくして、過去の文学が理解できるのか。子供の感情を捨てる教育をしたくない。


なんてことも、思う。