みんなは知らない 6 GIGAスクールの裏で何があったか

パソコンの所有の問題 このパソコンは、誰のものか。

 パソコンを、1人一台に与えてその本人のものだとするか、学校のものを貸し出している形の学校のものだとするかで、子供達のパソコンの扱いは変わってくる。ものの所有の問題は、トラブルを起こしやすい。
 

うちの対応としては あくまで学校のもの

 あくまで学校のものであり、リース品であり、返却が必要ということを説明をし、学校のパソコン室のパソコンと同様に大事扱うよう子供達に伝えた。
 アカウントの説明をし、パソコンはどれでもいい、その中のアカウントがあなたのものであることを伝えた。
 あなたたちは子供であり初めて使うものであるから、アカウントの中は、教師や保護者など大人が見ても恥ずかしくないものを入れるようにということを伝えた。
 使う前のアルコール消毒、両手持ち、アカウント削除、までをセットとして大切に扱わせた。

結果

 パソコンの落下による損傷や紛失はなく、概ねるるを守って使用できていると考える。他人のものを貸し借りしても、個人のものでないので問題が起こらない。

他の学校では

 6年生が卒業した後、それを一年生に下げる際、機体の損傷に差がありすぎて困る問題が起きたり、
 連番で配置されたパソコンが、クラス替えによって番号が崩れ、どこに何番があるかわからない状態になって引き継がれている問題が起きている。1回目、2回目、3回目の配備されたパソコンは、ASUSLenovo富士通と違うメーカーであり、重さも違うため与えられたパソコンに個人差を感じてしまう問題もある。アダプタと本体がセットになっているが、3回分全て返却時期が違う。
 リースが無事返却されるか大変心配である。

3年がたち、ルールはぐだぐだに。

情報主任は分掌なので交代していく。
他の学校のルールを学んだ先生が異動してくる。
その学校独自のルールは、そのうち崩れていくだろう。
現に、自分が情報主任を降りてからは、一度も「パソコンは誰のものか」について議論されたことも無い。校内での共通理解も無い。当然、子供たちもなんとなく使っていく。

その学校の独自ルールが、継承されていかないことが、異動が多い組織の問題。
結局、情報モラル上の問題について、誰も責任をとる覚悟が無いまま、パソコンが貸し出されているのが現状である。

確固たるルールを厳格に適用しない限り、
子供たちの情報モラルは守られない。

情報モラルを守らなかった子供たちが大人になって
守っていけるわけが無い。

そして守らないことがスタンダードとなっていく。

今は無いルール

ネチケット
リンクを貼るときには先方に断りを入れる
引用元を明記する
使用時間は45分ごと15分目を休める。

すべて、みんな、本気で子供を守ろうという気概は感じない。

みんなは知らない 5 GIGAスクールの裏で何があったか

クロムブックは、三回に分かれて配備された。

 R1 1回目 3学期、試験的に35台
 R2 2回目 2学期、200台程度
 R2 3回目 3学期、人数分

問題になったこと 各学校に任されたこと 校内の人数に足らない台数のパソコンを、どう使うか。

  1人一台として高学年に配布する
  2人1台として、中学年以上に配布する。
  貸出式にして、どの学年も使えるようにする。様々な方法が考えられた。
 
本校では、
 1回目の配備はパソコン室のパソコンとして扱った。
 2回目の配備は、
  高学年は一組に一組分(1人一台)
  中学年は二組に一組分(2人一台)
  低学年は学年一組分 (4から5人に1台)とした。
 3回目の配備は、
  全ての学級に一組分(1人一台)とした。

1,2,3回の納入時のパソコンは、違うパソコン

1回目2回目3回目と、配備されたパソコンは違うものであるので、1年生のところにあった2回目配備分のパソコンを、3回目には3・4階に運んだ。
こうすることで、
3・4階は初回配備のもの、2階は別のもの、1階は別のものとなるように、
階ごとにパソコンが違うようにした。

こうすることにより、番号が連番となるだけ無く、階が違うとPCが違うので、
点検の際、抜けがわかりやすくすることができた。

一人一台運用の、怖さ

エントロピー増大がおき、番号を連番に近づけることは難しくなっていく。

学年が上がったとき。クラス替えをしたとき。6年生が終わり1年生にずらすとき。
PCはどんどん連番からずれ、だれが持っているものか分からなくなっていく。

リース期間が違う問題

しかも、1回目、2回目、3回目とリース期間が違う。
リース期限が来たとき、あれはどこにあるか、と探すことが必ずおきる。

どう対処するのだろう。

浜松、ICT支援員、終了。

今後、GIGA整備をした人間が、現場にいなくなる。

これがどれだけヤバイことか。


動き出したシステムは、そう簡単に変わらない。

全国で、
どれだけのクロムブックが壊れ、
どれだけ修理費がかかり、
次回購入する費用が確保されているか、公表しているかな

これから起こる問題

GIGAスクール端末の古さが浮き彫りになる。

3年たった。
世の中の進化スピードに、納入スピードがついていかない。
ついていこうとするならば。

不易部分の基盤を教える学校であるか、
流行を追う学校であるか。

次の全児童数分の端末購入するだけの金は、あるか。
清算受注して金が流れる先はどこか。
児童の情報がすべて保存される先はどこか。

それは国内か。

初期整備者の異動による、整備が回らなくなる。

学校は3年程度で担当者が異動する。
整備したものを、整備しなおしたり、
若者が、若気の至りで勇み足をしてぐちゃぐちゃ整備にしたり
表に出せないほどの紛失事件が起きたり。

考え方によって整備の仕方は違う

理科準備室でよくある。
学年ごとに整備するか、
分野ごとに整備するか、
実験ごとに整備するか。そこには整備者の考え方がある。

考え方を維持するのは難しい。形骸化する。
だんだんに根幹がおろそかになり、崩れていく。

そろそろ、崩れ始める時期。

児童・生徒と教師との乖離

子供がPCスペックを馬鹿にしたり。
PCをフルに使う若者先生に教わった子供がPC使わない先生を馬鹿にしたり。
学校制度自体を馬鹿にしたり。

自分が学ぶ身であることを忘れ、周囲を攻撃しても、いいことは無い。

防ぐには? → 防げない。その中で、できることをする。

経験上は、防げない。
根幹を一貫してもつことができる、または、制度見直しのルーチンをもっているならばよいが、公立はそうしたシステムをもたない。

ICTモラルを守るのが大事、体験が大事、という教師と、
まず触らせるのが大事、推進が大事、という教師と、
皆がいる中で、当事者子供たちも含めて協議して取り決めてよりよくしていく。

形や約束だけ残って、それを破るのが当たり前、を見ていれば、
それ自体が負の教育になっていく。

「約束はあるが、守らないのが、当たり前」
「むしろ、破るほうが、正当、それが世の中」と考える「考え方」の蔓延。

みんなは知らない 4 GIGAスクールの裏で何があったか

パソコン納品時ぎゅうぎゅうづめ問題

パソコンが配られた。
しかし納品されたのは、収納箱の中に44台がぎっしり。
30人学級であろうと35人学級であろうと、収納箱のフル収納44台が納入され、電源も接続された。

これをどう使うかは各学校に任された。

パソコンはだれのものか問題 個人の物とするか、学校の物とするか。

まずは所有権の問題。だれのPCか。
世間では一人1台、個人のものという選択をした学校の報道が多かった。
しかし、問題を感じたためそうしなかった。

1 納品が3回に分かれているため、一人一台が行き届かない。
2 物の所有の問題は、スマホを与える際の分かれ道になっている。
  一度個人のものとしてしまえば、教師が触れることや点検することもできない
  事例が出てくることが予想される。
3 卒業して返却するとき、机と同じく、汚れたPCときれいなPCと差が出る。

カスタマイズしたりシールを貼ったりすることで自分のPCに愛着を持ち、大切にしてもらう、というストーリーや、
取り合えず配布して、問題が出てきた時点で学級会を開いて自分たちでルールを決めていけばいい、というストーリーも、先行事例や実践、報道で示されていたが、

これまでの経験から、ルール無しに「あなたのもの」とするのは危険。

成功した事例をほぼ聞かない。

約束なしにスマホを与えてから、スマホ中毒になる事例は情報モラル指導で散々見てきた。

後付けでルールを作る大変さは、学級ルールを作るときに散々味わってきている。基本、後付でルールを作っても守られることは難しく後の祭りとなることが多い。また、学級会を開く時間は早々とれない。

案の定、若い先生の、一つの学級の実践であったりする。
そして、次年度にそのルールがどうなるかも、情報が無い。
有耶無耶になっていくことが目に見えている。

PCは、「学校のもの」と規定する。

実際問題、PCはリース品であり、学校に返却しなければならない。
そして学習のために納品されているものである。

その大前提を隠さず子供にも大人にも情報提供し、共有することが必要と考えた。
PC室のPCと同様であり、一人一台使えようになるが、それは学校のPCを借りているものであり、あなたのものではない、という共通理解を学校ルールとして定め、明確にし、全校放送で強調して伝えた。

みんなのもの、であるから、大事にしよう、と呼びかける。

クラウド バイ デフォルト」の時代であり、実際PCは入り口に過ぎない。
個人のPCとすると、「オレのPCを誰かが触った」「オレのPC何だからどう使おうと勝手だろう」というような、学習に関係ない問題も出てくる。
みんなのPCであれば「いつもの番号のPCが使えなくても、違うPCを使えばいいよね。」「どのPCでも使っていいよ」「みんなのものだから、大切に使ってね」という呼びかけが通用する。

約束作りについては、スマホを与える前の約束のHPが参考になった。
『スマホ18の約束』をご存知ですか? | こどもを「メディア」から守ろう!

子供は子供であり、忘れ物もすれば落としもする

子供は大人ではない。本読みカードを毎日忘れたりプリントが家庭に渡らなかったりする。そんな家庭に40,000円するパソコンを渡して戻ってくる保証があるだろうか。
出版された本やインターネットに掲載されている情報は、情報に長けた教員、子供の事例が多い。忘れ物をしない子供の事例ばかり。
宿題はやらない、持ってくるものは持ってこない、親の養育の手伝いも期待できない、そんな学校の事例でなく、言われたことは確実にできる生徒ばかりのような事例が挙げられていたが、実際神戸ではコロナ禍で貸し出した学校のPCが戻ってこないことがニュースになっていた。安易に一人一台貸し出す、与えることは危険と判断した。

ひと箱に44台詰め込みのPCをどうするか問題

納入されたままでは、1つの収納箱から一クラスが拝借しても、余りが出てしまう。これでは恩恵を多くの子供があやかれない。


PCはすべて連番になって番号が振ってある。
一クラスは30人から35人程度である。
44台ぎっしり詰まっているところから末尾を抜いてしまうか、
すべてずらしていくか。


ひと箱に35台にし、余剰分で他のクラス分を作った

ずらしていくのは現実的でない労力を要する。
年度が替わるときにまたずらしなおすこともまた現実的でない。
第1回納品の35台は固定。
第2回納品の44台ずつぎっしり詰められた収納箱から、通し番号にズレが出るのを承知で、35番以降のPCをそれぞれの箱から回収し、それらを集めて中学年分、低学年分のPCを配置しなおした。
第3回納品時、PCを回収しなおし、なるべく連番が続くようにして配置をしなおした。

PCをどの向きで収納箱に納品してもらうか問題

一度納品すると、すべてのPCの入れ方が決定されてしまう。
どういう向きで入れたら、定期チェックの際に番号が見やすいか、
担任が確認しやすいかを考えた。

通常は、折れるちょうつがいの部分を下に入れるのが正当な納め方。
しかし、PCについている通し番号は左上部分。ちょうつがい側についているので、ちょうつがい側を下にする入れ方では、PCについている通し番号が奥に入り込んでしまい、番号を確かめたいときにいちいち全部引き出さないといけなくなる。


向きを入れ替えてはどうか。すると電源供給口が下側になってしまい、上からたれている電源コードが届かなくなってしまう。

ちょうつがい側が上、番号がすぐ見られる位置にした

向きを考えた結果、通し番号が手前上になり、電源供給口も上の電源コードに近い側になる置き方、ちょうつがい側が上に来る形に納入してもらうこととした。
画面部分が下になるため、実際は推奨されない置きかたとなるが、番号が見やすく電源コードもたやすく差し込めるメリットの方が大きいと判断した。


納品について、納品の業者さんに、決めた向きを伝え、納品をしてもらった。
44台すべて詰め込んでの納品は、変更ができないとのことだった。

通し番号だけでは整理しにくい問題 学級用番号をつける

通し番号は桁が大きいため、通し番号を元に返却しようとすると大変時間が掛かる。そのため、児童用・学級用として番号をつけることとした。

どこに番号をとりつけるか問題。クロムブックの表面加工はシールを受け付けない。

クロムブックの表面加工は、でこぼこがあり、シールを張るとすぐに取れてしまう。
どこに番号を振れば見やすく、児童が戻しやすいかを考えた。
情報部の中でもいくつか例が示されていた。
一つは、ちょうつがい部分。加工が無く平らであるため丸シールが張りやすい。
一つは、側面部分。狭いが、平らなため丸シールが取れにくい。

ちょうつがい部の平らな部分と側面に、収納庫記号と1~35の番号を貼った

納入はちょうつがい部分を上にするようにしたため、シールを上部分と側面部分につけるようにした。上部分につけるのは、収納箱を開けたときにうえから見やすいため。横部分につけるのは、児童が返却する際に横から並びが見やすいため。

学級は最大が4組まであるので、シールは、蛍光の丸シール赤・緑・黄色・青のクラスカラーを購入し、隣り合うクラスは違う色にすることで、混入しても一目で分かるようにした。

シールは①②のような番号シールと、収納箱のABCを示すシールの2つを貼った。

つまり、PC123456番は、A1 収納箱Aの1番である、というように。

また、収納箱側にも同様に1から順にシールをはり、返却場所が一目で分かりやすいようにした。シールを張る前と比べ、返却の速度がはるかに速くなった。


シールを貼るのは
ICT支援員さんにお願いをした。

納品前に考えなければならなかったこと

・番号のふり方の問題
・どの向きで配置するかの問題
・貸し出しの約束の問題
・パソコンの所有権の問題
・リース品であることの問題
・段階的に配られていった問題
・情報モラルについての考え方の問題



現実はどうか。
家に持って帰って言っても開かなければ何の連絡も取れない。
Classroomに何を売っても、導入アプリに何のメッセージを入れても、ミートやズームでつなごうとしても。本人がその場でやろうと言う意思が見られなければ全く無力である。

Wi-Fi問題
株価での価値観に食い込む問題。
職員が入れ替わってしまう問題。そのため哲学が継承されない。

みんなは知らない3  GIGAスクールの裏で何があったか

納入の問題 「箱」の置き方問題

文科省から指定されて納入された「パソコン収納箱」
まず、どこに置く?から始まる。
置いた場所は、図面に残して文科省に報告しなければいけない。
納期は3回に分かれている。1回目では、全校人数の3分の一程度のPCしか納入が無い。だから収納箱も少ない。どこに置いたらよいだろう。
1年から順にとか、1階から順にとか単純には行かない。置いた場所について報告しなければいけないから、置いてから後から考える、というわけにもいかない。もちろん充電機能があるから、電源を確保しなくてはいけない。消防法があるから、廊下に物を置いていいかも分からない。今日室内に置くと予定黒板は隠れるわロッカーは隠れるわ狭くなるわで置けない。

電源は教室の前後にある。教室内に置くと思った以上に圧迫感がある。そのため、教室前側の廊下、または教室後ろ側の廊下に置くことにした。導線を考えて「個々に置かれると困るんだけど・・・」と嫌な顔をする先生もいた。置いた場所を個々は嫌だからと勝手に動かす先生もいた。しかしながら頭を下げながら一つひとつ場所を決めていった。

場所が決まっても、電源コードが届かない

電源延長コードが無い。そのため急遽購入。全学級分。また、電源差込口をを占有してしまうしそのままさしてしまうと子供が足を引っ掛けやすいので、電源からのL字に曲がる電源タップを全学級分購入。子供が足を引っ掛けないように教室の隅に這わせて設置をした。

電源をすべてつなぐとヒューズがとんでしまう事例が各地で起こる

全部のPCを充電開始してしまうと、その階の電気の限界を超えてしまうらしく、他の学校でヒューズが飛んで停電してしまう事例があるという情報が入ってきた。電気屋に確認をすると、電源容量を超えてしまうのは間違いないとのことだった。
これは、ICT支援員がすべての収容箱の充電時間をずらすことで対応することになった。
わが学校は最終退出者が校内すべての電源を落として帰校する慣わしだった。しかし、電源を落としてしまうと設定した「充電時間のずらし」がリセットされてしまうため、その慣わしも変更することとなった。

高学年を優先した。

配置計画としては、1回目の納品では、高学年は1クラス1つの収納箱、中学年は2クラスに1つの収容箱、低学年は学年に1つの収容箱、支援学級は後日配置、とした。

そして半年後、2回目の納入。中学年にも1クラス一つの収納箱を置く。空き教室もあるが、将来学級が入ることを見越しておくこととする。
そして3ヵ月後、最後の3回目の納入。低学年にも1クラス1つの収納箱を置く。
収納箱に記号を割り振る。


製品は1回目と同じではない。だから鍵も違う鍵がついている。備品番号もずれてくる。そのため、2回目の納入時に、1回目の納入時に配置した低学年用PCをすべて中学年学級(2クラスに1箱)になっていた部分に職員作業で移した。こうすることで、収納箱の備品番号が連続するようにした。また、中に納入されているPC番号も連番となるようにした。

ここで怠った学校は

多目的室にすべて収納箱を入れた学校もある。そうした学校では、毎回その部屋までパソコンをとりに行かなければ行けない状況が生まれた。
一度仕組みが施行されてしまうとそこから変更するには大変な労力が掛かる。

鍵の管理をどうするか 箱の鍵は納入時期によって違う

 鍵はすべて閉めよとの通達が来ている。人はこに4万×30個で120万近い製品が入っているのだから当然である。だれが?いつ?も決めなければいけない。
1回目の納入時点では、各学年の情報担当が朝開け、夕に閉める、という約束で運用をした。これは出版物にあった先行例を参考にした。

2回目の納入では、入札業者が違うためか収容箱の製品が違った。そのため、開けるための鍵も当然違う。後々大変面倒である。1回目納入品の鍵、2回目納入品の鍵をそれぞれつけたタグつきの鍵を作り、今度は各学級担任預かりとして配布した。

報告書の作成

学校の図面に、印をデジタル上でつけて、市教委へ提出をした。2回目納入の時点で、高学年中学年寄りにずらしたので、ずらした時点で再提出をした。

箱の番地を決める

箱に、上の階からA,B,C,D・・・と割振り、A4磁石シートに印刷して貼りつけた。
通し番号として空き教室も含めてつけた。
収納箱の車輪止めやミラキャスト、テレビにも、この機にその教室固有の番地としてのA,B,C,D・・・をシールとして貼りつけた。何年何組、という表示にしてしまうと毎年変更をしなくてはならない。そのために教室位置固有の番地とした。

みんなは知らない2

デジタルドリルが示されても、
自動〇つけ機能が示されても、採用されないのは、

学校パソコンに規定ソフト以外をインストールできない制限からだし、
インストールの可不可の申請をどこにすればいいのか分からないからだし、
採用した後、次年度選定のとき紙に戻せるか学校としての方針が定まらないからだし、
6年後誰も職員が残らず移動していて誰も責任を取れないからだし、
そうした面倒くさいことを話し合う時間すらないからだということを。


「OKグーグル!、ヘイシリ! 345*248は?」を採用して計算しなくなった子供の責任を、一教師が取れますかという話。数年で移動して誰も責任を取れないのだもの。


それを分からぬ知らぬ若気の至りができる若い教師が、
どんどん手書きを捨てさせた後、何が残るか。